フルコンタクト制空手について
〜フルコンタクト制空手について〜

現在、普及している空手組手ルールは大まかに「寸止め」と「フルコンタクト」の2通りがあります。極真会館石川支部で採用されているフルコンタクト制(直接打撃制)空手を練習すると非常によく考えられた合理的なルールであることがわかる。フルコンタクト制空手の良さについて確認してみよう。

1) 安全に習得できる。

手技による顔面攻撃を禁止し(急所や関節も同様)、拳や脛、急所をサポーターで保護することにより少年でも実戦的で思い切った技を習得できる。特に試合ではフェイスガード、ヘッドギアで顔面頭部を保護しているため子供から社会人まで安全に競技ができる。怪我による影響を最小限に止め体力造りを含めた練習を集中的、継続的に行える。

2) 実戦で競う。

飽くまで強さを競う競技ルールであり、技の完成度や技術については強さの要素に過ぎない。もちろん技術や技の無い選手が試合大会で勝てることはないが、基本的に相手を倒すことにより勝敗を判定するため、判定は判りやすく客観的な判別が着く。試合では柔道やボクシング同様、体重別にクラスを分けることにより物理的な要因を排除し、技術や体力で勝敗が分かれる様にも考えられている。大きな大会では2回以上の延長戦でも決着がつかない等、力量が拮抗した対戦では体重差(体重の軽い選手の勝ち)により勝敗を決定するなど不必要な負傷を未然に防ぐ事も考えられている。

国際空手道連盟 極真会館のフルコンタクト制組手では、相手をつかむ行為が徹底して禁止されています。激しく格闘する競技でありながら相手を押したり道着を引いたりせず相手に触れるのは打撃の瞬間だけです。帯が緩めば締めなおし道着の乱れを整えて対戦する様は、観戦した場合に非常に潔い印象があります。